景気と脱税行為
今より50~60年前、私が税務署勤務時代の話になります。当時は土地ブームによる土地価格の高騰により、力のある都市部の多くの企業が地方の土地を購入していました。その中には譲渡に係る税金の支払いを逃れるために契約書を二重作成し、差額を伐採料などの雑費処理を行うことで売買価格を誤魔化すといった脱税行為が行われていました。税務調査の際は買い手である大企業への反面調査を行い、数多くの脱税行為を確認してきました。
このような違法行為が起きた背景に景気が良かったことを踏まえると、今の若い世代は景気が悪い時代しか知らないのだと考えさせられます。
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